2021年4月に賃貸の洗面所に衣類乾燥機を設置、使い始めてから2ヶ月が経ちました。
実際に使い続けると、買う前には予想できなかった意外なメリットやデメリットを体感。
「衣類乾燥機を買ったら生活がどう変わるか?」、その参考になるかと。
※洗濯の手間をへらすために人生でやってきたことのまとめはこちら。
衣類乾燥機の意外なメリット2つ
外干しよりも衣服のシワが少ない
衣類乾燥機は衣服をぐるぐる回転させて温風でかわかすもの。
ぐるぐる回転させるので、衣服はしわくちゃな状態で仕上がるだろうなと想像していました。
少なくとも衣服をハンガーにかける外干しよりはシワだらけになるだろうと。
でもこれはいい意味で裏切られまして、外干しよりも衣類乾燥機のほうがシワが少なかったんですよね。
同じユニクロの綿100%コットンTシャツで実際に比較してみることに。
まずはまったく同じTシャツを洗濯機にかけました。

1着はそのまま衣類乾燥機に投入。

もう1着はそのまま外干し。
ちなみに地理的条件としては東京の5月中旬。
気温は25℃、湿度は60%程度で、天気は晴れです。

ちなみに洗濯直後、乾かす前のTシャツの様子。
特に裾まわりに縦シワがたくさんあります。

乾燥がおわったTシャツを並べてみました。

外干ししたTシャツ(左)の特に胴体下部分に、縦シワがあります。
一方で、衣類乾燥機にかけたTシャツ(右)には、まったくシワがありません。
光の加減で見え方が違うわけもなく、実際に拡大してみるとよりはっきりとみえます。
↓外干しのもの。

洗濯がおわって直後もシワがたくさんありましたが、外干しが終わってもそのシワが伸びることなく残っているということですね。
次に↓が、衣類乾燥機にかけたもの。

縦シワがまったくありません。
乾燥時間はおよそ2時間くらいの標準コースなので特別なことはしていません。
外干しの仕方がヘタクソなのか、衣類乾燥機が優秀なのかよくわかりませんが、ひとまず良かったなという印象です。
柔軟剤で部屋の中がいい香りになる
衣類乾燥機を初めて運転させるとき、「ちょっとうるさい音がするんだろうなぁ」と身構えていました。
実際に動かしてみると、最初に気づいたのは音よりも匂いでした。
「おお、めちゃくちゃ柔軟剤のいい香りがする。」

洗面所からいい香りが漂ってくるんですよね。
洗濯機とは比較にならないくらいです。
衣類乾燥機は温風で洗濯物を乾かしています。
そのため洗濯機から水がでるのとは違って、「温かい空気」が排出されます。
その空気に柔軟剤が溶け込んでいるようです。
ちょうどコインランドリーはいい香りがしますが、賃貸の洗面所がそんな雰囲気になります。
アロマやファブリーズのような人工の匂いではなく、洗濯物の匂いなのであくまで自然的です。
ちなみに使っているのはこちらの柔軟剤。
デメリット4つ
デメリットという表現をしていますが、実際はそこまで気になりません。
フィルタにホコリがたくさん
衣類乾燥機は使用ごとにフィルタのホコリ取りが必要ですが、ホコリのたまる量が尋常じゃないです。
こちらは、乾燥する前のきれいなフィルタ。

こちらが1回の乾燥後のフィルタ。ホコリがびっしりです。

こちらのホコリは掃除機で吸い取ることができるので、実際はそこまで面倒ではありません。
たくさんのホコリが吸い込まれていく様子はむしろ気持ちいい感じもします。。

特に私は衣類乾燥機ラックを単管パイプでDIYしたので、Dysonの掃除機をすぐに取り出せます。
その毎回忘れずに手間をかけることなくメンテナンスができています。
部屋の中がくさくなる
柔軟剤のいい香りがしてくるのはメリットなのですが、注意すべきは柔軟剤の量。
外干しのときと同じ分量で柔軟剤をいれたら、部屋のなかが強烈な柔軟剤の香りで満たされました。

衣類乾燥機につかう場合は、洗濯での柔軟剤の量は少なめで良さそうです。
私は目安としては洗濯量に対して推奨量の半分くらいに抑えています。
洗面所に熱気がこもる
衣類乾燥機はだいたい2時間くらい運転しっぱなし、洗面所に熱がこもります。
気温的には周囲よりも2,3℃あがってるくらいだと思うのですが、湿度も上がっているようでムシっとした状態。
それもそのはず、洗濯物を乾かすので、水気を多く含んだ温風が衣類乾燥機から排出されています。
こんな感じで、衣類乾燥機を1時間も運転すると鏡も曇ります。

秋冬だと乾燥して肌寒い時期なのでありがたいのかもしれないですが、春夏の気温・湿度が高い季節だと洗面所が暑苦しくて大変です。
さらに洗面所に熱がこもるのは、衣類乾燥機的にも熱が排出しづらくなって乾燥にかかる時間が増えるので、好ましくないでしょう。
そのため衣類乾燥機を運転している間は、浴室の換気扇をONにしています。

換気扇が洗面所・浴室のムワッとした空気を入れ替えてくれます。
実際に換気扇をつけると、洗面所のむわっと感も解消して、浴室の鏡のくもりも解消されました。

乾燥時間が思ったよりも長い
洗濯機がいつも40分くらいで終わるので、衣類乾燥機も同じ1時間くらいでおわるでしょと思ってました。
実際にコインランドリーで衣類乾燥機を使う時もだいたい1時間でたいてい乾きます。
ところが実際に衣類乾燥機を運転させてみると2時間かかります。
↓は運転開始前の様子。半分より下くらいの量ですね。

このときの洗濯物の量としては、成人男性の4日分ほど。
具体的には、
- 小さめバスタオル 4枚
- Tシャツ 4枚
- ハーフパンツ 2枚
- 下着・靴下
標準コースで運転をスタート。
1時間後に無理やりストップさせて様子をみるとこんな感じ。やっぱり乾燥してかさがふえています。

触ってみた感触としては、Tシャツはほとんど乾いていて、バスタオルや靴下は湿っています。
1時間ではまだまだ乾燥が足りません。
この後乾燥を再開させておよそ1時間、ようやく衣類乾燥をつげるアラーム音がなりました。
その時の様子はこちら。かなりふっくら。

先程湿っていたバスタオルも靴下も問題なく乾いています。
ちなみに説明書をみると、「洗濯物の重量によって乾燥時間を機械が決めます」という記載。
このくらい量でも2時間かかるということです。
2時間もずっと乾燥機がゴトゴトうごくと、「頑張りすぎでは?電気代けっこうかかってるのでは?」と不安になります。
そこで、衣類乾燥機で毎月どのくらい電気代増えるのか調べてみました。
初めて衣類乾燥機を使った4月5日の電気消費量のグラフを見てみます。

赤い枠部分で2時間にわたって電気使用が発生していることがわかります。
赤枠内を足し算すると、
- 0.7+1.0+0.6+0.6=2.3kWh
1kWhで大体27円なので、1回あたりの乾燥にかかる電気代は、
- 2.3kWh× 27円 = 65円
週2ペースで毎月たった520円の増加でした。
洗濯乾燥を週2ペースとすると、毎月8回運転。すると、
- 2時間 × 8 = 16時間運転
- 65円 × 8 = 毎月520円
520円であれば全然やすいですね、電車でちょっとしたところにいって帰ったら500円くらいするので。
時給換算するとなんと32.5円ですね、衣類乾燥機の労働環境はブラックです。
最後に
衣類乾燥機は外干しの手間がなくなるだけでなく、衣服のシワが少なくなって、部屋もいい香りになるメリットがあります。
それらのメリットに比べれば、デメリットは全然気にならないでしょう。
ドラム式洗濯衣類乾燥機と悩むところですが、私は衣類乾燥機をおすすめします。
ドラム式は15万円以上と高すぎで、買うのを躊躇しがち。
それであればさくっと衣類乾燥機を買いましょう。最新のゲーム機くらいの値段しかしません。
衣類乾燥機に洗濯物を移すのも手間ではなく、むしろ衣類乾燥機にかけられないものをちょうど分けられることができます。
ドラム式の唯一のメリットである洗濯/乾燥の一気通貫はそこまで魅力ではないかと。
↓では、ドラム式と衣類乾燥機のさらなる比較、衣類乾燥機のオススメがどれかも考察してます。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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