
毎日ジムに通っていましたが、コロナでジムにいけなくなりました。
ジムシャワーを毎晩利用して節約しても、毎月のジム代1万円をいたい出費と感じていたので、これを機に自宅トレーニングをはじめることにしました。
ジムでも最近は自重トレーニングにハマっていたので、自宅に懸垂マシンをつくってみました。
料理などの待ち時間にふらっと懸垂するようにしていると、きづいたら毎日50回は懸垂してましたね。
インターネットで情報あつめ
手始めに、世の中のひとが懸垂マシンをどのようにDIYしているのか調べました。
海外の人だと、ツーバイフォーなどの木材でのDIY例しかみつかりませんでした。さすがにディアウォールで固定とかではなく、壁にビス止めしていました。
ですが私はもちろん賃貸なので、こんなにビス止めしたら怒られてしまうのでボツです。
さて、日本人のDIY例を調べてみるとわんさかでてきます。
懸垂マシンは国土のせまい日本独自のマシーンなんですかね、くらべものにならない例がでてきました。
それらはすべて「単管パイプ」でつくられていました。
はい、工事現場でよくみる足場のやつです。たしかに木材よりも丈夫で安心ですね、SASUKEの鋼鉄の魔城もこれでできていますし。
特に参考になった動画こちらです。
じぶんだけの懸垂マシン、ひつようなものを確認
今回、わたしが懸垂マシンにもとめる条件はこちらです。
- 懸垂ができること
- ディップスができること
- 腕立て伏せができること
- パイプカットが不要なこと
逆にわたしが今回おいもとめなかったものはこちらです。
- ベンチプレス
- コスト
普通はDIYをするいちばんの目的が、コストカットかもしれません。
ですが、私は基本的にDIYするときにはあまりきにしないですね、自分がいちばんほしいものを作るのが重要だと思います。
DIYすることで「カスタマイズ性」の高いものをがつくれることが好きです。今回であれば、
- 懸垂の横幅
- ディップスの横幅
- 腕立て伏せの横幅
- 将来、つかわなくなったら分解してべつのものをDIY。棚とか
と、可能性がたくさんありません。そのため、必要な部品をすべてそろえるのにけちりませんでした。
Blenderでイメージ確認、設計
大型のものをDIYするときには、いつもBlenderというフリーの3DCGモデリングソフトで、だいたいの形をイメージするようにしています。
自分の目的にみあうように、今回わたしがデザインした懸垂マシンはこちらですね。
- (左) ベランダに設置を考えてデザインした懸垂マシン
- (右) 最終的に部屋の片隅に設置された、完成系の懸垂マシン

また別の機会におはなししますが、途中までベランダに懸垂マシンを作ろうとおもっていましたが、いろいろな理由からあきらめて室内につくりました。
コメリドットコムでリモート材料あつめ
わたしはいつもお世話になっているコメリドットコムで材料を集めました。
コメリドットコムは長物でも送料が良心的です。しかも安心の西濃運輸さんがはこんでくれます。
デザインをもとに必要なものをリストアップしました。余分に買いすぎると余ってしまってしまいます。2×4材といった木材よりも悲惨な状況になってしまいます。
- 単管パイプ 1m × 9本

- 単管パイプ 2m × 4本

- 直交クランプ 18個

- パイプキャップ 22個

- 土台 4個

合計で配送料こみで16800円でした。Amazonのちょっとたかめの懸垂マシンと同じくらいの値段ですね。
思ったよりも費用がかかっちゃいましたが、DIYを楽しめるのとカスタマイズ性の高さにはかえられません!

ぜんぶで50kg以上あるので、やっぱり配送一択ですね。西濃運輸のおにいさん、こんな重い荷物をありがとうございました。。。

はしご形状に組み上げる
作業は土日におこないました。重労働になるので、たっぷり時間を用意しましょう。
まずは、はしご形状にくみあげます。あとで調整できるので、位置あわせはぴったりでなくて、だいたいで良いと思います。

キツくしめるときにはラチェットレンチがあると便利かもしれません。わたしは手持ちの小さなモンキーレンチをつかいました。
締め直しや改造することを考えればラチェットレンチを最初からかっておけばよかったと絶賛後悔してます。
手持ちのモンキーレンチ。小ぶりなのが逆に良い感じ。

はしごを連結させる
ここが、ひとりで作業するときにいちばんキツイところです。
はしごだけで一つ20kgあるので、この2つを支えたまま連結させる必要があります。
わたしは2つのはしごを壁によりかからせたり、ベランダの縁に立て掛けたりして、ようやくできました。

写真ではつたえることのできない体力仕事がここにはあります。

こまかい調整をして、かたく締め上げる
ひとたび連結させれば自立するのでとても作業がらくになります。
まずはフロントの持ち手の長さを調整します。しっかり握れるように18cm程度にしています。

懸垂をするときのサイドの持ち手ですね。こちらも20cmのながさの持ち手になるように、全体の幅をちょうせいしました。
単管パイプ1mに対して、両方の持ち手が20cmなので、懸垂マシンの横幅は60cmになります。
この幅はディップスするのにちょうどよいです。困ったときはAmazonなどで売られている懸垂マシンの寸法を参考にすると、はずれがないと思います。

忘れずに、キャップ・床のきず防止
パイプキャップをしめていきます。
こんかいのDIYをきっかけに、工事現場のパイプの勉強をすることができました。
工事現場の鉄パイプは表面にぶあつい亜鉛めっきがしてあるため、内部の鉄はさびないようです。(表面の亜鉛が酸化して、酸化亜鉛としてはたらく)
しかしながら、鉄パイプの切り口が唯一のめっきされていない弱点ということで、キャップする必要があるようです。
あぶない切り口のガードにもなります。

土台が賃貸の床をきずつけないように、100均でかったすべり止めシートをきって敷きました。これでぐらつきもなくなります。
ちなみにすべりどめはなるべく早い段階でしいておくと良いです。
このタイミングにしくには、50kgの懸垂マシンを持ち上げる必要があってとても大変。床の傷もすでについている・・。

完成
休憩をしながら半日でなんとかできました。
人には「ジャングルジムみたいだね。」と言われましたが、わたしにとってはSASUKEの鋼鉄の魔城です。
高さ2m 、横幅1mです。

持ち方をかえて懸垂ができるように、二種類の持ち手を用意しました。

真ん中の持ち手です。正直この横パイプはいらなかったかなぁ。あまったのでとりあえずつけました。斜め懸垂なんてしないですが。

持ち手を幅広め・狭めの両方を用意することで、色々な腕立て伏せができるようにしました。
ちなみに我が家にはロボット掃除機がありますが、この子が動き回れるような十分なすき間を下段に用意しています。

50kgもあるので、ちょっとやそっとじゃびくともしません。この安心感は市販の懸垂マシンでは得られないと思います。

さっそくトレーニング
まずはワイドグリップの懸垂です。
天井に頭がぶつかることもありません。正面の鏡がいいかんじ。

ナローグリップの懸垂です。ふだん懸垂をやるときには、膝を曲げているので、腕を伸ばした状態でも地面に足がつかないです。

ディップスです。

斜め懸垂

ワイドグリップの腕立て伏せ。おわったあとに頭をあげると中段の横パイプに頭をぶつけがちです。

ナローグリップの腕立て伏せ。かなり手前でおこなっていますが、懸垂マシンが手前にたおれてくる様子もありません。安定しています。

さいごに(グリップの太さ、今後)
単管パイプは結構ふといです。およそ48mmあります。ジムの懸垂マシンは3.5mmから4mmくらいとおもうので結構ふといです。
わたしはそこまで手が大きくないので、すべりどめつきの手袋をしながら懸垂をしています。いまのところ握力のせいで懸垂がやりにくいということもありません。
今後は懸垂やディップスに満足できなくなったら、
- おもりをつけて懸垂・ディップス
- パワーラックになるように改造
を考えています。
懸垂マシンをつかわなくなっても、自作なのでもとのパイプの姿に分解して片付けることができますし、メルカリで部品たちをうりとばすことができます。
習慣化アプリをつかって、まいにち記録することでなかなか続いています。コロナで自宅に引きこもっていますが、あまり運動不足を感じませんね。
DIYがはやっているらしいので、皆さんもぜひつくってみてはいかがでしょうか。
今までの賃貸DIYは全てこちらにまとめています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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