【グラフ可視化】野村の確定拠出年金。過去20年を俯瞰してみる

野村の確定拠出年金はどれが一番おすすめか

会社の諸事情により、自分の確定拠出年金の配分を一度リセットする必要が発生しました。

あいおいニッセイ同和型野村プランというプランです。

今までは↓のような基準で商品をえらんでいました。

  • 手数料が少ないこと
  • インデックスであること
  • 商品を選ぶ時点で、ちょうど上り調子↑であること

手数料やインデックスかどうかという視点はよかったのですが、その時点での一時的な調子を考慮していたのはよくないですね。

確定拠出年金はあくまで年金で60歳以降にもらえるものです。

一時的な傾向をみるのではなく、長期的な傾向を見るべきです。

今回は野村の各商品の過去20年の実績を俯瞰してみてみることで、一番よさそうな商品をえらんでみたいと思います。

前提としてひとまず手数料は無視します。

これを考えると一気に複雑になりますし、長期投資によって得られる資産の増大と比較すれば小さなものです。

過去20年の傾向を俯瞰してみる

14商品についてタイル状に並べてみました。

すべての横軸と縦軸の範囲を統一しています。スケールがそろっているということです。

これにより各商品を比較することができます。(こういう情報がほしいのに公式サイトなどになかったのでもはや自分でつくりました)

横軸は2000年から2020年6月現在のおよそ20年間です。

グラフが途中から始まっているのは、その商品がその時点から運用開始されたためです。

縦軸は基準価額(円)です。基本的に運用開始された商品は最初はどれも10000円であることが多いです。

グラフを俯瞰してみると直感的にすべて右肩上がりであることがわかります。

貯金よりも投資がお得なのは、はもはや必然であることがわかります。

基準価額よりも大切なのは成長率

儲けは、(後々の基準価額) – (購入時の基準価額)で発生します。

つまり基準価額よりも、基準価額が増加するペース(=成長率)が重要です。

そこで、すべての商品の過去の実績について、1次多項式近似して、その係数を成長率として一覧にしてみました。

かなり雑な分析ですが一般人が気軽にできるのはこれくらいです。。

中学数学でいうところの、「傾き」です。

商品名特徴1次多項式近似での傾き(=成長率)
野村マイターゲット20402040年に近づくほど、低リスク資産の割合がふえる1.0
野村マイターゲット20502050年に近づくほど、低リスク資産の割合がふえる1.1
野村マイターゲット20602060年に近づくほど、低リスク資産の割合がふえる0.2
野村マイストーリー株25株式25%、残りは低リスクの債券75%0.9
野村マイストーリー株50株式50%、残りは低リスクの債券50%1.2
野村マイストーリー株75株式75%、残りは低リスクの債券25%1.4
野村国内債券インデックス低リスクの債券100%、日本の借金0.4
野村日本債券オープン低リスクの債券100%0.4
野村新興国債券発展途上国の債券100%2.7
野村トピックスインデックス日本の株100%、日経平均連動をめざす1.3
野村外国株式インデックス先進国の株100%、日本以外2.9
野村新興国株式発展途上国の株100%、日本以外1.6
野村日本株戦略ファンド日本の株100%、専門家が最適化をめざす1.5
野村J-REIT日本の不動産投資信託100%4.8

グラフからもわかるように、傾きがマイナスのものはありませんでした。

傾きが大きいものから↓でした。

  • 野村J-REIT
  • 野村外国株式インデックス
  • 野村新興国債券インデックス

各商品のグラフを眺めてみる

野村マイターゲット2040/2050/2060

何をターゲットにしているかというと、年金をもらい始める年のことのようです。

2040や2050、2060という数字は年金をもらい始める西暦をしめしています。

マイターゲットは国内・外国のそれぞれ株式・債券を分散した構成になっています。

かなり低リスクですがその代わり、成長率が高くないです。

運用開始がつい最近なので、データ不足でもあるので様子見でしょう。

野村マイストーリー25/50/75

マイストーリーは、続く数字によって、構成における外国株式の割合がふえます。

外国株式が25%。成長率は0.9。

外国株式が50%。成長率が0.9→1.2と大きくなっています。

外国株式75%。成長率は更に大きくなり、0.9→1.2→1.4となりました。

外国株式の割合が増えるほど、グラフに外国株式グラフの特徴がみえてきています。(野村外国株式インデックスのグラフの成分がはいってきている)

株式

国内・外国・先進国なのかで明暗が分かれています。

トピックスはTOPIXで日経平均のことです。成長率は1.3。これが日本の成長率ということになります。

日本株戦略ファンドということで、戦略的に運用を行っています。

インデックス投資に代表されるようなパッシブ運用ではなく、専門家が頑張るアクティブ運用です。

そのためトピックスインデックスよりも成長率が1.5と高いようです。

その分、手数料が高めなのかもしれません。

ここでいう外国株式はおもに日本以外の先進国です。アメリカを含む欧米諸国です。

成長率は2.9ととても高いです。ただしその分リスクもあります。

2010年で大きく落ち込んでいるのがリーマンショックです。

新興国はいわゆる発展途上国です。中国やブラジル、インドなどです。

成長率は1.6です。発展途上というわりには、成長率はそこまで高くない?

債券

債券は国の借金ということで、株式よりも低リスクです。

それを反映して株式よりも平坦なグラフです。

↑ふたつは日本の国債です。成長率は0.5と小さいです。

新興国の国債です。不思議なことにとてもパフォーマンスが良いです。

グラフの形状もきれいな右肩上がりで、変動がすくなく安心できます。

成長率もとても優れていて、2.7です。

REIT

REITはいわゆる不動産投資ですね。

成長率は今回紹介した商品のなかでトップの4.8です。

しかし変動が大きいです。最近にぐっと落ち込んでいますがコロナの影響です。

テナントの解消が増えることで家賃収入であるREITが苦境に立たされていることがわかります。

今後ははたしてどうなるのか見ものです。

ひとまず成長率トップ3の商品を分散して設定してみるが

14商品をプロットしたものです。

ざっくり↓の順で、成長率が高そうであることがわかります。

REIT > 外国株式 >新興国国債 > 日本株式 > マイストーリー&マイターゲット> 日本国債

ちょっとREITが上がり過ぎな気がしますが、ひとまずこういう実績ということです。。

実績をふまえて↓のように確定拠出年金は設定してみようとおもいます。

割合
野村J-REIT20%
野村外国株式インデックス50%
野村新興国国債30%

成長率でいえば野村J-REITを100%購入するのが一番儲けがでますが、何があるかわかりません。

設定の割合に濃淡をつけているのは、感覚によるものです。

先進国株式は今後も伸びる気がします。

一方で日本の不動産はテレワークの普及により成長が鈍化すると思っています。

新興国の国債は、ちょっと地政学的リスクが高いなかなぁというところです。



ちょうどこれら3商品はそれぞれ独立しているので、分散投資によりリスク分散できそうです。(日本国不動産、先進国株式、新興国債券)

今後リバランスできる選択肢もあります。

設定金額はもちろんマッチング拠出最大の55000円にします。

さいごに

60歳までまだ30年以上あります。これからどういう動きになるか楽しみです。

あくまで過去20年の実績を参考にしたものなので、今後どうなるかはわかりません。

本記事や分析結果はあくまで参考であり、確定拠出年金については自己責任でお願いします。

ひとまず私は過去実績と自分の感覚で、今回ポートフォリオを決めてみました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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