グラスフェッドバターは高級品なのですが、1キログラムの塊を冷凍で購入すると、結構お得。
ただし1キロの塊のままだと使うときが大変なので、事前に小分けにしておきたいところ。
いろいろな方法を試して、5つ目の道具である「両手冷凍包丁」でようやく切ることができました。
切るのに失敗した様子も含めてご紹介。
グラスフェッドバターを購入
グラスフェッドバターを初めて購入しました。
ニュージーランド産の冷凍バター1kgです。無塩のものでおそらく定番。
Amazonで購入し、冷凍便でとどけてくれました。

2kgのものもあって更にお得なのですが、冷凍庫にさすがに入り切らないので1kgを購入。
購入日が2020.8.12なので、賞味期限が2021.10.19と記載があります。
なので賞味期限の期間はおよそ1年ということに。

見た目は普通のバターと同じです。
やっぱり1kgあるとかなり大きいです。ちょうどまな板サイズ。

料理やコーヒーのために毎回バターを切り出すのは面倒。
そこで事前に1cmサイコロサイズに切って、冷凍することに。
ポイントは解凍せずに、凍ったまま小分けにしたいということ。
一度でも解凍すると格段に風味が落ちて、バターの劣化がすすむみたいです。
一度解凍したバターを再び冷凍すると、著しく品質や風味が低下しますので、冷凍と解凍を繰り返すのは避けてください。
https://macaro-ni.jp/39227?page=2
せっかくグラスフェッドの良質なバターを購入したので、ここは守っていきたい点です。
色々な道具を試していく
まずは家にあるものでカットに挑戦しています。
包丁で切れるか?→失敗
包丁で切ろうとしましたが、全然ダメでした。
フルーツ包丁ではなくちゃんとした包丁なんですけどね。

歯が立たないとはこのこと。
0.5cmくらいは刃が入っているのですが、それはバターの表面が溶けて少し柔らかくなっているから。
内側はカチンコチンに冷えているので固くて、刃が止まります。

5分ほど格闘してようやく半分にすることができました。
切れたというよりは、割れたという感じ。

これでは細かく切り分けることができません。
テグスで切れるか?→失敗
例えばチーズとかテグスで切っているイメージがあります。
同じように冷凍バターも切れるのでは?

ということで、100円ショップでテグスを購入。

テグスを指に巻き付けて、冷凍バターに押し込んでますが、ダメでした。
包丁よりもダメダメ。
逆に指にテグスが食い込んで痛くなる始末。我慢して更に力を込めると、テグスが伸びちゃいました。

ステン針金で切れるか?→失敗
そこで、テグスよりも強度がありそうなステン針金で挑戦。
これまた100円ショップで購入。

バターにまきつけて結構な力をいれましたが、バターに全然食い込まず。
バターより先に、指がきれてしまいそう。度重なる挑戦で、刻み跡がたくさん。

やけになって、ステン針金をコンロの火であぶりました。
ちょうど発泡スチロールカッターのイメージです。

最悪、バターの切り口だけなら溶けてもいいかなと。
結果としては1cmくらいステン針金が食い込みましたがそこでストップ。

ステン針金の熱がすぐにバターに吸収されて、冷めてしまうようです。
発泡スチロールカッターと違って、電気でずっと熱を通すことができないのでこれ以上進めないですね。
発泡スチロールカッターそのものを購入しようか悩みましたが、工具を食品に使うのは嫌だったのでやめました。
別の作戦を考えました。
加熱した包丁で切れるか?→失敗、怪我
次は包丁をコンロで加熱して挑戦することに。
ステン針金よりも、包丁本体は厚みがあるので、熱が逃げにくいはず。

結果は2,3cmくらい刃が進んだので少なくともステン針金よりはよさそう。
ただしここで事件が発生。
力を込めるために包丁の背に左手を当てたところ、思いっきりヤケド。
手のひらにミミズ腫れができました。

これは危ないのでおすすめしません。
両手冷凍包丁で切れるか?→成功!!!
Amazonで8000円
ワラにもすがる思いで、Amazonで購入。

8000円くらいでかなり高いです。
残念ながらこちら以外の冷凍両手包丁はAmazonにはなさそうだったので仕方なく購入。
ずっしりと重量があるだけでなく、刃の輝きがとんでもないです。

両手冷凍包丁の使い方は特殊
使用説明書をみると、両手で掴んでつかう包丁のようです。

両手包丁を使うのは初めてなので説明書をしっかり読むことに。
冷凍マグロ等を大量に取り扱う市場等では、この両手冷凍包丁の大型を愛用いただいていておりますが、この冷凍包丁は他に冷凍肉、餅など普通の包丁で切りづらいものが容易く切れます。
冷凍マグロや肉など、いろいろな冷凍品のカットに使われている実績があるようです。
餅のカットにも使えるのは便利ですね。
市販の餅一切れって結構でかいので。餅を詰まらせるリスクをへらすことができます。
かぼちゃとか人参などの固い野菜を切るのにも使えそうですね。
解凍前の冷凍食品は、ほとんど氷の状態になっておりますので右図のように左右の手を交互に押し下げる様にして切ってください。
両手を同時に力をいれるのではなく、グリグリと左右交互に力をいれるのがポイントとのこと。
また、切り易い様に刃にカーブがつけてあります。
このカーブがあることで、左右グリグリがしやすいらしいです。
簡単にバターが切れる
早速、冷凍バターに当ててみるとスッと刃がはいりました。
この時点で期待大です。刃の鋭さが自宅の包丁とまったく違う。。。。
そして左右にグリグリするように力をこめると、刃がするすると進んでいき・・・・
問題なくバターが最後までカットすることができました。

ワンカットするのに10秒もかかりませんでした。
普通の包丁でワンカットするのに5分かかったのとは大違いです。
これなら1cmサイコロサイズに切り出すのも余裕です。
切り出した後はジップロックに集めて、再度冷凍庫に。

これで料理の時やコーヒーを飲む時も、冷凍庫から一粒つまむだけでOKです。
わたしは毎晩パスタを食べるので、毎日ひとかけらを使っています。

マグニフィカSを買ってからは完全無欠コーヒーも毎朝飲んでいるので、そこでも一欠片。(2021/09/11)

両手冷凍包丁で気をつけるべきこと
人生で初めて両手冷凍包丁を使いましたが、もちろん注意点があります。
力をいれすぎると、まな板に食い込む
冷凍バターは簡単にきれますが、問題はそのあと。
下のまな板にざっくり刃が食い込みます。
冷凍包丁を使うときは、まな板を保護するためになにか敷いたほうがよさそうです。
ただ何を敷いても、結局は切れちゃうので。。
もはや諦めて、まな板を裏返して使うのが良いかも。
切れ味が良すぎて、洗うときにスポンジが切れる
使い終わった両手包丁を洗う時も注意が必要です。
もちろん手を切らないようにすることが一番大事ですが、スポンジもさっくり切れますのでご注意を。
最後に
今回購入したのは清水刃物工業所の両手冷凍包丁。8000円なり。
両手タイプの冷凍包丁で最安値のものがこちらでした。
冷凍バターを切るためだけに8000円の包丁を買うのはもったいなきもします。
でも、考え方によっては早めに買ったほうがお得です。
- 人生ながいので、これから冷凍バター以外にも固い食品に出会うはず。(冷凍肉、魚、餅、かぼちゃetc)
- 日本刀のように、寿命は長い。死ぬまで使える。
一方で、世の中には片手タイプの冷凍包丁というものがあります。
刃がギザギザ。3000円以下とお手頃。
ただしこちらだと冷凍バターは切れないらしいので、ご注意を。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
コメント