
日常の「工業製品」はスペックが高くて、アウトドアに流用できる可能性を秘めてるなぁと思ってます。
例えばジップロックを調理袋に使ったり、アウトドアウェアとしてワークマンは人気。
しかも工業製品は大量生産なので、お値段もお手頃なことが多いです。
今回は「山と道」のミニマリストパッドとそっくりな工業製品を見つけたので、そのご紹介。
ちょっとだけスペックは劣りますが、半分のお値段でそっくりさんを手に入れることができそう。
ミニマリストパッドはちょっとお高い

山と道のミニマリストパッドは他のアウトドアブランドではなかなか見かけない代物です。
海外ULブランドでもGossemer gearの「Thinlight Foam Pad – 1/8″」でしか同じものを見かけません。
ミニマリストパッドは、コンパクトさと軽量なことから、たくさんの用途があって便利そうです。
- 休憩時の座布団
- 広げてヨガマットに
- フレームレスバックパックのフレームに
- エアマットの下に敷いて、エアマットを穴あきから保護、さらにR値をブースト
早速購入しようかなと思いましたが、4000円とお高いのがきになるところ。
ミニマリストパッド | |
大きさ | 50×100cm |
厚み | 5mm |
重さ | 53g |
値段(送料込み) | 4070円 |
ミニマリストパッドははっきり言ってしまえば、ただのスポンジシート。
「工業製品で似たものがありそう」と思えてきます。
そこで、ミニマリストパッドのような機能性をもったスポンジシートがないか探してみました
- 大きさが50cm以上
- 厚みが5mm程度
- 重さが50〜100g
- 高反発
ホーザンの「緩衝ウレタンB88シート」
そこで見つけたのが、ホーザンという工具製品を販売している会社の製品。
「緩衝ウレタンB88シート」
※粘着シールが無いタイプのB88という型番です。
見た目は黒いスポンジのシート。

長辺はおよそ52センチメートル。

短辺はおよそ34センチメートル。

サイズが物足りなかったので、2枚購入しました。
単品だと700円くらいですが、送料500円がかかるので、合計1900円ほど。


ちなみに重さはけっこう個体差があります。
例えば最初に購入した一枚目は、24グラム。

一方で追加で購入した二枚目は34グラム。
時間が経過したら2枚目も軽くなっていくのかも?

この2枚を組み合わせで合計は59グラムとミニマリストパッドとほとんど同じ重さに。
サイズは横幅がちょっと小さいくらいですね。
スペックを比較してみると、ミニマリストパッドには及ばないものの、かなり似ています。
ミニマリストパッド | B88シート(2枚) | |
大きさ | 50×100cm | 34×104cm |
厚み | 5mm | 5mm |
重さ | 53g | 59g |
値段(送料込み) | 4070円 | 1922円 |
実際に使ってみた感想
ミニマリストパッドを買うお金をケチってこんなことをしているので、残念ながらミニマリストパッドとの比較ができていません。
単体の機能としてみても、けっこういい感じなきがします。
5mmの厚み。卵を潰すくらいの力を入れていますが、高反発なので潰れません。

表面はしっとりとした感触。温かみがあります。

良いところ
安い
表で紹介したとおり、ミニマリストパッドのおよそ半分の値段で買うことができます。
値段が安いことそのことよりも、安く買えるので「気兼ねなく使える」というのが大きなポイントかと。
高いアウトドア製品は「大事に使おう」精神が働きがち。
確かにシュラフとかテントは大事につかうことを心がけたいですが、地面に敷くパッドにまで気を配っていられません。
穴があいたり、風で万が一飛ばされても、B88シートであれば比較的安いので気兼ねなく買い直すことができます。
自分でカットしたりカスタマイズするのも躊躇なくできるかと。
在庫の心配がない
「山と道」は大きなガレージメーカーではないので、欠品していることがあります。
特にミニマリストパッドは人気なので、在庫なしのこともちらほら。
一方で、ホーザンのB88シートは工業製品なので、在庫は安定しているはず。
通販でぱっと買うことができます。
組み合わせでいろいろな使い方
2枚なので、色々な形に組み合わせて使うことができます。
たしかにミニマリストパッドを半分にきれば2枚になって使い方の可能性が広がると思いますが、果たして勇気をもって切れる人がどのくらいいるのか。。
B88シートであれば最初から2枚なので、そこの躊躇がないです。
縦につなげる→ヨガマットに
例えば縦につなげることで、ヨガマットになるのでストレッチができます。
特に登山なハイキングで疲れた足をリラックス・ストレッチするときには役立ちそう。

縦につなげてエアーマットの下に→R値のブーストと保護
エアマットの下に敷いてみました。

例えばこちらはサーマレストのネオエアーウーバーライト(スモール)。
R値2.0で、たった170gという軽量さで有名なマットですが、15デニール生地なので穴開きが心配なところ。
下にB88シートを敷くことで、穴開きから守ると同時に、R値が2.0から少しあがります。
B88シートが滑り止めにもなるので、寝るときにエアマットがずれて体がおちてしまうこともなくなりそう。
横につなげる→あぐら座りの座布団
一方で、横につなげることで、胡座をかけるくらいの大きな座布団になります。

足をしっかり組む胡座はつかれるので、いつも足をほどいたような胡座座りをしています。
それでも広々な座布団のおかげで、足がはみでることもありません。
重ねる→しっかりした座布団
重ねることで、石の上でもおしりが痛くならない座布団に。
感触としてはサーマレストのZシートと同じくらいのクッション性。

一枚でも、結構座れます。
さすがにZシートほどのクッション性はないですが。

収納がコンパクト
ミニマリストパッドよりも短辺が50→34cmと短いので、その分、収納がコンパクトになります。
たとえ2枚でも、ザックのサイドポケットにすっぽり入ります。

無理して突っ込んでいるわけではないので、取り出しやすいです。

必ずしも2枚組で持っていく必要はなくて、日帰り登山のときは1枚までもっていくのもあり。
1枚でも十分に座布団として使えるので。

持っている人が多いサーマレストのZシート。
こちらは銀色と黄色の組み合わせなので、いかにも「これから山に行きます」感があって、電車では少し恥ずかしいです。

B88シートであれば、暗い色で、かつ1枚だと更にコンパクトなので、目立ちません。

気になるところ
サイズが中途半端
サイズが34×52cmとかなり中途半端です。
例えばミニマリストパッドは50×100cmとキリがよくて、半分に折ればちょうど正方形になります。
4つ折りにすると25×50cmになって、このサイズはちょうどザックの背面とぴったりのサイズになることが多いです。
なのでフレームとしてザックに取り付けるとぴったりサイズ。
ミニマリストパッドではないですが、こちらはgossemer gearのKUMO36で、25×50cmのパッドがぴったりフレームになっています。

一方でB88シートでは、変な折り方をしないと25×50cmにはできません。
ただしそこは工夫次第でなんとでもなります。
例えばB88シートをカットしてちょうどいいサイズにするのが考えられます、
私は2枚という特徴を生かして、このように重ねることで、25×50cmを作り出しています(正確には26×50cm)。

2枚なので取り扱いが面倒
2枚でバラバラなので、同時に使うときは2枚ともに目を配る必要があります。
1つを持っている場合に、もう片方が風でとばされるなんてことがありそうです。
1枚あたりのサイズと重さでみたら、ミニマリストパッドよりも飛ばされやすいはずなので。
こんな人にオススメ
ホーザンのB88シート、こんな人におすすめかなと。
- 安いものが欲しい
- 気兼ねなくカスタマイズしたい
- 日常の製品で工夫するよろこびを感じたい
- 他の人と違うものを持ちたい
※粘着シールが無いタイプである、B88ということにご注意を。
スペックではミニマリストパッドに劣っているので、100%おすすめできるわけではありませんが興味のある方はぜひ。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
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