
テント泊登山を始めるにあたっていちばんよくわからなかったのが服装。そんなときにわたしの指針となってくれたのが海外プロハイカーAndrew Skurka氏が提唱する、「テント泊登山ウェアの基本の13」でした(原題: Core 13 Backpacking Clothing)。
今回はその「基本の13」をざっくり紹介するとともに、自分がテント泊登山を経験して、どのように落ち着いたかをご紹介。
ちなみに基本の13アイテムはこんな感じ。
行動時 | 1&2:半袖・長袖シャツ |
3:虫除けシャツ | |
4:ランニングショートパンツ | |
5&6:ズボン・下着 | |
7:フリース | |
停滞時 | 8&9:ダウン上下 |
雨風時 | 10&11:レイン上下 |
睡眠時 | 12&13:パジャマ上下 |
虫除けシャツ以外は思ったより普通って感じですよね?ただ、それぞれの中でどういった物を選ぶべきか、深い考察をしてくれております。
基本の13ウェアを揃えれば、それらを組み合わせることでいろんな環境に適応できると謳っております。
- 日中10〜30℃
- 夜間0〜20℃
- 晴れ、くもり、雨、霧、乾燥、高湿度
- 樹林帯、森林限界
- 虫
- トレイル、クロスカントリー、ブッシュワーク
筆者も申しておりますが、環境によっては13アイテムも要りません。あくまで1つのテンプレートと考えてもらって、不要と考えられるものは削ればよいかと。
例えば私の場合は、虫除けシャツは使いません。ダウンパンツも持っていかないですね。あと靴とソックスはこのシリーズには含まれませんのでご注意を。
ではさっそく、基本の1&2である半袖・長袖シャツをご紹介。
基本の1&2:半袖・長袖シャツ
原文の英語記事はこちら。
まず素材については、やっぱりウールorポリエステルを推奨しております。
- ポリエステルorメリノウールがおすすめ。
- 織物はやめそう。風を通さないから。
- ナイロンはやめよう。ポリエステルほどすぐに乾かない。
- メリノウールが一番すき。防臭性がたかいので。
- でもポリエステルもかなり好き。安くて丈夫だし、保水せず、すぐに乾く。
次に形状ですね、ここらへんから筆者のこだわりが見えてきます。
- 標準カットがよい。体にフィットしすぎると暑いのNG
- 裾がすこし長いのがおすすめ。背中側がめくれないことで、素肌がザックと擦れ合うことがなくなる。
- 物理的な通気機構がほしい。ジップネックとかボタンダウンのもの。
- 首を強い日差しから守りたいので、首元はクルーネックじゃなくて襟がほしい。
そして最終的な筆者のおすすめウェアが書いてあって完全に真似しようとしたのですが、どれも廃盤だったり、日本では売ってなかったり。
ということでひとまず私は、Patagoniaのキャプリーンクールデイリーフーディを愛用しております。

- ポリエステル素材。日本の山は、特に夏の樹林帯は高温多湿なのでウールだと暑い。
- 防臭加工がしてあって良い感じ。
- 軽い。標準フィットでピチピチじゃない。
- 汗ジミがめだたない。グレーなのに。
本当は物理的な通気機構としてジップネックのものがあればよいのですが、なかなかないんですよねー。Patagoniaさん、クールデイリー素材でつくってくれないかしら。。
やっぱり欠かせないのは防臭加工ですねー。防臭性を追求するのであればメリノウール一択なんですけど、夏だとどうしても暑いのでポリエステルがよく、そうなると防臭加工されたポリエステル一択になります。

各社から防臭加工された化繊ベースレイヤーはでていますが、Patagonia製品が一番性能が良い気がします。日が当たらないと防臭の効力が発揮しないものより、ずっと防臭機能がつづくものがよいかと。
このキャプリーンクールデイリーフーディを行動着として4日間ずっと着てましたが、最後まで臭わなかったので(自覚としては)、防臭性は良いかと。
筆者は首元の襟を推奨しておりますが、私は要らないかなぁーという印象。というのも日除け付きの帽子をかぶっているので、そっちに日差しよけはおまかせ。そのためフーディの要素も実は要らないんですよね。

本当はフードが十分に大きければ日除けとかもいらないのですが、残念ながらフードが小さいので首がきゅうくつになって全然つかわないのです。今度かうときはフードがないクルーネックタイプをえらびたい。

また半袖を私は基本的にきません。腕が日差しでやられちゃうので。虫も肌についてきて嫌ですし。
「暑いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、なんだかんだ大丈夫です。腕は表面積が広いので、生地にある程度の通気性や軽やかさがあれば十分に通気される印象。
「基本の13」の残りはまた別のページでご紹介しますね。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
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