登山の完全食は「練乳」よりも「ピーナッツホイップ」が良いかもしれない件

Twitterでたまたまこんなツイートを見かけました。

「登山における完全食は練乳」

「ちょっと待った!!」ということで、私が考える「登山における完全食」を紹介したいと思います笑

それは、「ピーナッツホイップ」です!!

ヴェルデのピーナッツホイップ

ライバル心を燃やして、練乳(コンデンスミルク)との比較をしてみます。

森永乳業の練乳は内容量が120g。一方でピーナッツホイップは100g。

重さあたりの栄養が登山の行動食では大切になるので、100gあたりでスペックをテーブルにまとめてみるとこんな感じ。

100gあたり練乳(森永乳業)ピーナッツホイップ(ヴェルデ)
値段171円202円
カロリー329kcal647kcal
炭水化物55.7g36.7g
タンパク質7.9g10g
脂質8.3g51.3g
水分量28.1g2g
開封前の常温保存
開封後の常温保存不可
甘すぎるかもピーナッツは飽きない
包装チューブチューブ

まず値段についてはみてみると、ちょっとピーナッツホイップが高い感じ。でも30円は誤差でしょう。

次にカロリーについて。とても大きな差がありますね。

同じ重さなのにピーナッツホイップは練乳の2倍のカロリー。これはピーナッツホイップにおける脂質の割合が大きいからですね。

三大栄養素について、それぞれ重さあたりのカロリーというのは決まっています。

  • 炭水化物1gあたり、4kcal
  • タンパク質1gあたり、4kcal
  • 脂質1gあたり、9kcal

こんな感じで脂質は、エネルギー密度が脂質やタンパク質に比べて2倍以上になります。

練乳の成分をみてみると多くの割合を炭水化物が占めています。一方でピーナッツホイップは脂質の割合が多め。

そのため同じ重さでも、ピーナッツホイップクリームのカロリーが多くなるってことですね。

ちなみに全部を脂質にしたものがいわゆる油ってこと。理論的には以下になります。

  • 脂質100gあたり、900kcal
  • 炭水化物100gあたり、400kcal

たとえば我が家にあるオリーブオイルの成分表示はこんな感じで、実際に900kcalです。

オリーブオイルは100gあたり驚異の900kcal

ちょうどピーナッツホイップは647kcalで、400kcalと900kcalの真ん中くらい。

ということで炭水化物と脂質をいいバランスで含んでいることがわかるかと。ちなみにピーナッツホイップは練乳よりもタンパク質もちょっとだけ多いです。

パッケージ記載は15gあたりの栄養成分であることに注意
原材料をみてみると基本はピーナッツ

ここで「あれ?」と感じる人がいるかもしれません。以下のように比べてみましょう。

  • 練乳100gあたり、329kcal
  • 炭水化物100gあたり、400kcal

練乳のカロリーがちょっと少なめに感じますよね。練乳には炭水化物だけでなく脂質もちょっと含まれるので、400kcalを超えてもいいはずと感じる方がいるかもしれません。

そのカラクリは次に紹介する、「水分量」がキーになってきます。

食べ物は基本的には3大栄養素から構成されるわけですが、実際は栄養じゃないものとして水分をたくさん含んでいることがほとんど。

水分量は栄養成分表には書かれてません、栄養じゃないので。

水分量を算出するには、実際に引き算してみればいいですね。100gに含まれる炭水化物、タンパク質、脂質がわかっているので計算式は以下のとおり。

100gあたりの水分量 = 全体100g – 100gあたりの炭水化物 – 100gあたりのタンパク質 – 100gあたりの脂質

ナトリウムは?カルシウムは?というのは無視します。たとえば塩分量がたかい食べ物であればナトリウムを計算式にいれてもよいですが、練乳もピーナッツホイップでもミリグラムオーダーでしか含まれていないので。

わたしは登山にもっていく食事を考える際にはよくこの引き算をします。できるだけ含有水分量をへらすのが、食事の軽量化で大切になってきます。

  • 練乳の水分量=100 – 55.7 – 7.9 – 8.3 = 28.1g
  • ピーナッツホイップの水分量=100 – 36.7 – 10 – 51.3 = 2g

こんな感じでみてみると衝撃ですよね。練乳はなんだかんだ30%が水分です。カロリーになにも貢献しない部分。

一方でピーナッツホイップはなんと水分量が2%です。これだけ水分がすくないとパサパサしそうですが、なんだかんだ食感がなめらかなのは脂質の割合が多いから。

さて、「完全食」というからにはカロリー以外でも突出した特徴をもっている必要があります。

練乳がよく登山で話題にでる背景としては、おそらくチューブ型の構造でちょっとずつの補給ができるためと思われます。その点ではピーナッツホイップも同様にチューブ型なので同じくらい便利です。

チューブ型なので補給しやすい

しかしそこでとどまらないのがピーナッツホイップのすごいところ。「ちょっとずつの補給」ということは一度開封してしまうわけですが、練乳の場合は開封後は要冷蔵保存なんですよね。なので開封後にちょっとずつたべるのは衛生的にはかなりグレー。

一方でピーナッツホイップは開封後も冷蔵保存の必要はありません。むしろ常温保存が推奨されているレベル。ちょっとずつの補給でも衛生的に優れているってこと。

まさかの「低温保存に注意」

また味についても甘ったるい練乳よりも、甘すぎないピーナッツホイップは食べやすいのです。

こんな感じで、ピーナッツホイップは練乳に比べて30円ほどお高いですが、それ以上のメリットがありそう。

登山をする人は、ピーナッツホイップを試してみると良いかもしれませんよ。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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